親知らずが横向きに埋まっていました。
歯の頭が部分的に見えていて手前の歯にぶつかっている典型的な水平半埋伏智歯の抜歯です。
このように手前の歯にぶつかっているところは、歯磨きができずに親知らずが原因で手前の歯が虫歯になりやすい部分です。親知らずの深さは浅めで根っこは2根が癒合したような形をしています。2根が癒合して円錐型になっている時は比較的脱臼しやすいですが、2根で骨を抱えるようなドーナツ型をしている時は硬かったり根の分割が必要になってきます。
今回は円錐に近い形でしたので根の分割はせずに抜けてきました。黄色い線は神経が通っている管(下顎管)を示します。レントゲンで親知らずと下顎管が重なっていたり近い場合には安全のためにCTを撮影して位置関係を確認します。CTから親知らずと下顎管が接するような位置関係にあるのがわかります。
病院口腔外科や当院によく紹介されて来るような難易度のケースです。
※症例は全て患者様の了解を得たものを掲載しております。
日付: 2021年9月3日 カテゴリ:下顎, 親知らず症例 and tagged 半埋伏, 横向き, 歯根円錐型, 神経近接, 親知らずの抜歯